【経営コラム】話し方で変わる相手の心象!
…内容より話し方、人は感情に左右される生き物です。
同じ内容を伝えても、言葉の選び方や話す順番で相手に与える心象は大きく変わります。日常のトラブルの多くは、その事象の大小だけでなく、伝え方によってもその炎上度合いが変わります。言葉の使い方について、整理して考えてみましょう。
話し方には、その人の知性や思考の整理度が反映されます。賢い話し方をする人は、相手に分かりやすく伝え、的確に意図を伝えられるのに対し、頭の悪い話し方をする人は、内容が伝わりにくく、相手に余計なストレスを与え、話をこじらせることがあります。具体的に何が違うのか、いくつかのポイントに分けて解説します。
■1.話の構成が明確かどうか
●賢い話し方:結論が先、理由が後
・「〇〇です。その理由は△△だからです。」
・まず結論を伝え、次に理由や根拠を説明するので、相手が理解しやすい。
・要点が整理されており、話がスムーズに進む。
※感情的な相手には、結論を先に伝えない方が良い時もありますが。
○頭の悪い話し方:ダラダラと前置きが長い
・「えっと、昨日のことなんですけど、実はちょっと困ったことがあって、それがですね…」
・何を言いたいのか分からず、相手を混乱させる。
・結論が出る前に話が長くなるため、聞き手が集中力を失いやすい。
■2.言葉の選び方
●賢い話し方:シンプルで的確な表現
・「このプロジェクトは成功しました。ただ、次回の課題として〇〇が挙げられます。」
・余計な装飾がなく、簡潔で分かりやすい。
・具体的な言葉を使い、曖昧な表現を避ける。
○頭の悪い話し方:曖昧で回りくどい
・「なんか、いろいろ大変だったけど、まあまあいい感じになったと思うんですよね。」
・「なんか」「まぁ」「~的な」など、曖昧な言葉が多く、伝わりにくい。
・話に具体性がなく、聞き手が解釈に迷う。
■3.論理的に話せるかどうか
●賢い話し方:論理の筋道が通っている
・「売上が伸びたのは、広告戦略を見直したからです。その結果、顧客の反応が改善しました。」
・因果関係を明確にし、話の流れがスムーズ。
・論理的な話し方をすることで、説得力が増す。
○頭の悪い話し方:話が飛びやすい
・「売上が伸びたんですけど、最近寒くなりましたよね。それでみんなコーヒー飲むようになったんですよ。」
・話があちこちに飛び、聞き手がついていけなくなる。
・主張に根拠がなく、説得力がない。
■4.相手を意識しているか
●賢い話し方:相手に合わせて話す
・「この話はご存じかもしれませんが、念のため説明しますね。」
・相手の知識レベルに合わせ、必要に応じて補足説明を加える。
・話のスピードや言葉遣いを、相手に応じて調整する。
○頭の悪い話し方:自己中心的に話す
・「そんなの常識でしょ?」
・相手の理解度を考えず、一方的に話す。
・相手が知らないことを説明せず、会話が成立しにくい。
■5.感情のコントロール
●賢い話し方:冷静で落ち着いている
・「私はこの意見に賛成です。ただ、一部懸念点もあります。」
・感情的にならず、冷静に意見を述べる。
・否定する際も、柔らかい表現を使い、対立を避ける。
○頭の悪い話し方:感情的で攻撃的
・「それっておかしくないですか?全然ダメじゃないですか!」
・感情をむき出しにし、相手を責める言い方をする。
・冷静さを欠くため、相手に不快感を与え、話し合いがうまく進まない。
賢い話し方を身につけることで、仕事でもプライベートでもコミュニケーションが円滑になります。まずは「結論を先に言う」「簡潔に話す」「論理的に整理する」ことを意識すると、自然と話し方が洗練されていきます。
◎トラブルの多くは、その内容より、話し方に起因する要素が大きいです。これ自体が非論理的な話ではありますが、人は感情に左右される生き物です。
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