【経営コラム】若いビジネスマンへのメッセージ!


…二十年後の自分を想像してください。

(※新入社員に伝えてあげてください。)

新入社員やリクルートスーツに身を包んだ若者の姿を見るたびに、遠い昔を思い出して微笑ましい気持ちになります。思わず「頑張って」と声を掛けたくなります。

■社会人として二十年近く時間を経て四十歳ぐらいになると、そのビジネスマンとしての実力の差は歴然とします。

○出来る分野・領域の広さに大きな差が付きます。
・良くできる人は、概ねどんな業務もやる気になれば対応できます。
・そうでない人には、極めて限定的な仕事しか与えられません。
○業務の精度・スピードに雲泥の差が出ます。
・知恵を使う業務であれば、できる人とそうでない人の差はざっと10倍ぐらいでしょうか。
・単純な業務であっても、その差は3倍ぐらいになるように感じます。

社会人として、上記の事実を早い時期に知っておくべきです。
なぜ、これだけの差がついてしまうのかを、論理的に考えてみましょう。

■高校時代の運動部のことを思い出してみましょう。

○放課後真面目に練習を継続している野球部のメンバーと、野球部でないメンバーが、三年生の時に試合をしたならば、この差は歴然です。
たった二年強の期間、一日当たり数時間の練習を継続するかしないかの違いが、この雲泥の実力の差を生み出します。
○スポーツより複雑でわかりにくいので自覚しにくいですが、二十年という年月は、上記の十倍以上の差を生んでいます。
 そして、見る人が見れば、その差は歴然です。
 四十歳のビジネスマンの実力に、想像を絶するぐらいのかい離があることを想像いただけるはずです。

■仕事は上手になってください。そのために…

1.目先の仕事に徹底的に真摯に取り組んでください。
どんな仕事に対しても、「だれにも負けない」との思いを込めて、全身全霊で取り組んでください。
机を拭く、こんな仕事でも、「だれにも負けない、私の机の拭き方は、誰よりきれいで効率的だ」と自負できるようにあたってください。
一つ一つのこの真摯な取り組みの集積が、自分自身の仕事への精度と執着を養ってくれます。

2.正確な実務能力を身に着けてください。
書類を正確に早く作成する、文章を正確に早く書く、過密なスケジュールを効率的に乗り切る…
これらを実務能力と呼びます。
この実務能力がその人のポテンシャルになります。
若い間は、可能な限り多くの業務をやりきる訓練を積んでください。

3.仕事の予習と復習をしてください。
アフターファイブや休日にも、仕事の予習と復習を欠かさず行いましょう。
この差がビジネス力の差を生みます。また、自分自身の勉強の時間を確保してください。
生涯勉強です。すべて自分の財産になります。出来るビジネスマンは習慣になっています。

4.本を読んでください。
できるビジネスマンの多くは読書家です。逆に、できないビジネスマンの多くは本を読んでいません。
週一冊本を読めば、(四十歳を迎える)二十年で千冊強の本と出会えます。
この千冊の引き出しの有無が、ビジネスマンとして、人としての実力の差の原因の一つです。

5.良い仲間を見つけてください。
仕事に真摯に取り組む仲間、向上心のある仲間を見つけて親交を深めましょう。類は友を呼びます。
自分の仲間の属性は、そのまま自分自身の姿です。
「明るく・朗らかで、前向きで、向上心の強い勉強好きな」仲間たちと、お互いの成長を確かめ合いながら生きていきましょう。

人は公平ではありません。
何故なら、過去の努力が違うからです。
このことを肝に銘じてください。