【経営コラム】経営におけるカラーバス効果(その2)


「年がら年中、そのことばかりを考えていただけです。」
(アイザック・ニュートン氏)

■情報やヒントは相手を選んで降りてきます。

幸運も不運も同じです。相手を選びます。
求める量と質に応じて降りてくる、と解説した方がわかり易いかも知れません。

○優良な情報を得る人は、そのような生き方をしています。
○優良な情報に恵まれない人は、そもそも情報を求めていないのでしょう。
○幸運をたくさん手にする人は、そのような考え方をしています。
○幸運を手にできない人は、幸運を避ける生き方をしているのでしょう。
原因と結果、ここでも因果の法則が働きます。

■『「カラーバス効果」とは心理学用語の一つです。カラーバスは「色を浴びる」の意味です。意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものです。例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果です。』
(引用:ウィキペディア)

○求めている経営者と、求めていない経営者では、得られる成果物に大きな差が出ます。まず、求めなければなりません。
○漠然と求めると分散して、絞り込んで求めると集中して得られます。集中して求めなければなりません。
○良いものを求めると良いものが、そうでないものを求めるとそうでないものが得られます。良いものを求めなければなりません。

■貴方は、今何を求めていますか?何が欲しいですか?

○新商品のアイデアですか?
そうであるなら、新商品について考えながら・悩みながら日々を過ごしましょう。
○良い商談の引き合いですか?
そうであるなら、どんなご縁が欲しいですか?徹底的に欲しいご縁について考えながら日々を過ごしましょう。

◆「あなたは、どうやって重力の法則を発見したのですか?」
 「年がら年中、そのことばかりを考えていただけです。」(アイザック・ニュートン氏)
互いが引き合う重力についての仮説を持ち、そのことを考え続けていたニュートンには、リンゴが木から落ちる光景が、地球とリンゴが引き寄せあっているように見えたのでしょう。カラーバス効果です。

■経営者には求め(考え)続ける胆力が必要です。

ニュートンのように、年がら年中、寝ても覚めても求め続ける胆力を持ち合わせている人には次から次へとヒントが降ってきます。
このヒントを一つ一つ拾い集めて経営に反映することで、会社は出来上がっていくのでしょう。

◆経営者には、ニュートンのように、自社の経営について、年がら年中考え続ける胆力が求められます。これが経営者としての必要条件です。
◆さらに、この考え続ける行為が苦痛ではなく、楽しいと思えることも必要です。これが、経営者としての十分条件です。
これらの必要十分条件を満たせる自分を作り上げるプロセスが経営者としての修業でしょう。特に、創業者と二世には必要です。

■『3:4:3のルール』があります。

いつも上手くいっている上位の30%、常に苦しい下位の30%、鳴かず飛ばずの中位の40%、各グループの差は、経営者の求める対象や方法の違い、胆力の違いに原因があるように思います。
良いものを求め続ける胆力を持ち合わせている上位の30%、求めていない(または、良くないことばかり考えている)下位の30%、中間の40%、このような比喩が当てはまります。

◆『経営者一人の思いで、経営の99%は決まる』(故・船井総研創業者・船井幸雄先生)の言葉を思い出します。
経営者として、厳しい生き方を課して、日々を生き抜きましょう。

敢えて補足しますが、経営者とて人の子です。酒も飲めばいい、ゴルフ・釣りも良いでしょう。しかしながら、酒を飲むことに専念して酒を飲む、ゴルフに専念してゴルフをする、これは違うように思います。
経営を楽しく考えながら、酒を飲み、ゴルフや釣りを楽しんでください。

※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。遠慮なくご相談ください。